こう聞いてどのような料理を思い浮かべますか?漬物?刺身?クリームチーズとか。冬なら鍋なども良いでしょうか。
ところで、それらの料理はどんな種類の日本酒と合うのでしょうか?
日本酒といっても、淡麗なもの、フレッシュなもの、旨味が多いもの、熟成されたもの、など様々です。それこそ料理との組み合わせは無限大で、どんな日本酒を飲むのか、という観点なしでは、「日本酒に合う料理」と一概に言うことは難しいと思います。
私は、出張のお鮨をやっており、日本酒についてもお客様から、お鮨に合う日本酒はどんなものですか?と聞かれることがあります。しかしながら、お鮨といっても白身なのか赤身なのかという魚の種類の他に、煮ているのか、昆布締めなのか、どれくらい熟成しているのかなど様々な要因によって合う酒は変わってくると思います。
確かに本やインターネットを見ればお酒の味わいについてや、料理との組み合わせについて載っています。しかし、料理との組み合わせや日本酒の選定は、やはり自分が食べて飲んで経験しないとなかなか自信を持ってお客様にご提案できないのではないでしょうか。
自分でも時間があれば日本酒を飲みに行ったり、酒屋に行って勉強したりしますが、一人だと飲む種類に限界があるし、自分が感じた味が、他の人だったらどう思うのか、客観的な意見が気になったりします。
もちろん、人によって味覚はそれぞれなので、自分の味覚と他人の味覚を比べることはできませんし、極論、「その人が美味しければそれでいい」ということになってしまうのはわかります。
しかし、サービス業としてお客様に提案する上では、色々な意見の引き出しは多いに越したことはないですよね。ただし、先入観を持たないためにも、しっかり自分で日本酒の特性を把握することが必要だとは思っています。
下記の3点が日本酒をより深く知る上で重要だと考え、これらを同じ興味を持っている人と一緒に知ることができたら楽しいかなと思いました。
1 色々な種類の日本酒を飲んでデータに残す
2 どの日本酒がどんなタイプの料理と合うのかを研究する
3 自己評価の他に客観的評価を知る
この「データに残す」という作業が一番重要だと考えています。
なぜなら人の記憶ほど曖昧なものはなく、酔ってしまうと何が何だかわからなくなってしまうんですよね・・
一方データとして残し、いつでも見れるようにしておけば、料理に応じたり、お客様の好みによって提案する日本酒を選定することができます。
そしてその作業を一人で行うのではなく、複数の人で話し合いながら進めることで、よりその日本酒の味わいを高いレベルで評価できるのではないでしょうか。
普段なら飲んだ次の日には、銘柄すら記憶から消されるような単なる消費活動から脱却して、地道な記録を積み重ねてサービスの提案力を高めることに繋げたい!というのが酒友会を企画したきっかけです。
この会は「利き酒会」や「日本酒講座」のように「教える」→「教わる」のような片方向のイベントではなく、「みんなで話し合い学んでいく」をテーマに、
みんなで課題を見つけ(研究したい日本酒や料理)、話し合い(飲み食べ比べ)、会としての結論を導き出す(評価しデータ化する)、「大学のゼミ」のようなものだと考えています。(教授は不在ですが...)
「日本酒と料理の相性について知りたい」「色んな日本酒を比べたい」こんな思いがある人と一緒に日本酒を勉強したいと思っています。
毎回数種類の日本酒と料理を用意し、飲んだ感想や食事との相性を確認します。
あまり色々な情報に惑わされずに、参加者が感じるままに、飲み比べ、会としての評価を作っていきます。銘柄ごとに記録を取り、参加者がいつでもデータにアクセスできるようにします。
参加者は日本酒を試飲したのち、評価シートに記入し、集計しデータに反映させます。
データはgoogle spreadsheetを元に作成し、参加者が編集することも可能にします。
データが更新されると、google mapをベースに作成した日本酒MAP上に銘柄と蔵元を表示できるようにして、地図上から日本酒を選定することも可能になります。
ウェブサイト、データベース、日本酒マップ、プレゼンテーション資料、利き酒評価シートなどは全てgoogleのサービスで作成しているため、権限さえ付与すれば、主催者以外でも能動的にアップデートすることも可能です。
参加者募集中
できるだけ定期的に開催して、飲む種類を増やしていきたいと同時に、参加する人も増えていけばいいと思っています。
時には酒蔵や日本酒バーなどのフィールドワーク(!?)も検討中です。
料理人、陶芸家、酒屋、蔵人などの日本酒に関わるゲストを呼ぶこともあるかもしれません。
要は、日本酒に関わる人、興味がある人を集めて一緒に楽しみたいなと。
でもそれは単に飲み会でワイワイが楽しむことではなくて、ひとつひとつの地道な活動が知識や経験になって、趣味や仕事や交友関係に活かせることが楽しみだという認識です。
ここでは日本酒の知識の多寡は重要ではなく、日本酒が好きな、色々なジャンルの人に参加してほしいと思っています。
日本酒を軸にした、新たな縁が生まれる場所になればより嬉しいと思っています。
私も日本酒は詳しくありませんが、色々飲んでくるうちに美味しさがわかってきて面白いと思うようになり、たくさんの銘柄から選定するのも楽しいですし、日本酒好きとあーだこーだ言うのが大好きです。
興味がある人は、ぜひ参加してください。今回参加できない人も、Facebookで連絡いただくか、ウェブサイトの問い合わせフォームから連絡いただければ次回のイベント情報を配信いたします。
Web問い合わせフォーム : https://www.saketomokai.com/contact
Facebook 問い合わせ先:https://www.facebook.com/sushitomokai/